この絵と、あの絵とどっちが好き?
絵画など知らない小学生の時に祖父に聞かれました。
示されたのは、ビュフェとルノワール。
ビュフェが好きなのは、“こっち”の人。
ルノワールが好きなのは、“あっち”の人。
ピカソとシャガール・・・ 父親が美術が好きだったこともあって、その後もこの絵とあの絵、あの絵とこの絵、と色々絵画が出てきましたが、どれも納得。
「性(生まれながらの性質)が活きている」ということらしい。
活きていないと芸術家にはなれない、芸術とも言えない、とも。
美術書を集めるなどしていた父に、フェルメールの展覧会で買った画集を渡したことがありましたが、“あっち”の父は「”こっち”の人が好きなやつやな」ってな感じで、全く興味を示さなかったことを思い出します。
人の好みは、奇麗だから、構図が良いから、人気があるから・・・、というようなことだけではないのです。