このページのドメイン”Kazuchiyo”は、女性性を研究していた妻のハンドルネームを使用しました。
修士論文:性役割の概念に関する研究
博士論文:青年期女性の自己形成に果たす性の役割 : ストーリー性の視点から
彼女は博士論文の中で以下のように述べています。
「女性としての満足感は自己肯定感とやや高い正の相関関係が認められた。女性として満足した感覚は女性である『自分』に満足していることであり、自己全体を肯定的にとらえることにつながるものである。また家族内では父親への肯定的評価と強く関連した。父親は誕生時から初めて対面する異性であると考えると、女性にとっての父親の存在は女性であることの満足感という点で大きく影響を与えるものといえる。」
投稿ページ「親子のお話」に記したとおり、本稿の概念においては、父親と長女は同性である(少子化の現代にあっては、調査対象が長女であった可能性高い)ことが、上記の「父親の肯定的評価との強い関連」につながったという側面もあるのではないかと考えられます。
彼女は次女であり、 本稿の概念においても父親とは異性であったことから、上記のような考察を進めたようにも思います。
いずれにせよ、家族の中の同性から温かく見守られていると認識できること、加えて、家族の中の異性を肯定的に評価できること、そのような環境が整うことが、自己肯定感を高めること=自己の性に満足することにつながるのだろうと思います。
Kazuchiyo.comは、本稿に限らず「自己肯定感」をテーマに社会環境を見ていきたいと考えています。